こんにちはネコ部長です。
前回は1限目として「自己認識」についてお話ししましたね。
ちゃんと覚えていますか? えっ...。 覚えていない?
覚えてないひとは復習しておきましょうね。(;^_^A
さて今回は、自己認識の次のステップ「自己開示」についてお話しします。
教科書は(参考にする著書)はこちらの「PLAY WORK」です。
それでは教科書の75ページを広げてください。
自己開示の前に少し気をつける点としてお話ししておくことがあります。
それは「本音」です。
本音で話してますか?
普段、みなさんは周りの人たちと話しをするときに本音で話しをしていますか?
私は仕事の立場上、相手との駆け引きや距離感の問題もあるので、常に本音というわけにはいきません。しかし、「本音で」と「本音を」とを使い分けていることが多いです。
「本音で話す」と「本音を話す」では少し意味合いが変わってきそうなものですが、内容はどちらも一緒です。違いとすれば「で」の場合は最初から包み隠さず自然に話すことだと思いますが、「を」の場合は「実は...私は」のように隠していた部分をさらけ出すような感じで話すことだと考えています。
それでは自己開示について進めていきましょう。
被害者意識は捨てましょう!
私たちは「自己開示」が結構苦手だと思いませんか?
相手からどう思われているかや、こんな風に思われたくないなど常に人の目を気にしている部分が多いと感じられます。
しかし、自分は「こうなりたい」や「こんなことをしたい」と周りの人に伝えることはとても重要なことではないでしょうか。特に仕事では相手が何が強みで何が弱みなかが分からなければ仕事の任せ方にも影響があるのです。
当事者意識をもつ
よく職場でも部下が上司に対して「課長が仕事をまわしてくれない」とか「自分が思うように活躍できていないのは、上司に求められていないから」など、あたかも自分が被害者のように言っているのを見かけますが、はたしてそうなのでしょうか。
仕事で価値を生み出すために、誰に何を求め働きかけるのかを考え行動していくことが大切なのです。そのためにも自分が主体となり取り組むことが重要なのです。
「なりたい自分」になるために、自分をさらけ出す
職場での自己開示がなぜ必要なのかというと、「適材適所」が一番の理由です。
自分のやりたいことを周囲に話しておけば、「この人はここに配属すればモチベーション高く働いてくれるだろう」と周囲が判断しやすくなります。逆に自己開示もなければ配属も判断する側の一方的なものになってしまいますよね。
自己開示の仕方
それでは、自己開示の仕方についてのポイントについて考えてみましょう。
・自己認識を深めておく
・自分のことを聞いてもらう
・率直に話す
自己認識を深める
自己認識については1限目でお話ししていますが、適材適所を見極めるのに自己認識を深めることは必要なことなのです。上司やメンバーと話しをしながら深めていくのですが、次の会話のように見出していきます。
それではクロミさんとココさんに演習してもらいましょう。
ココさんは営業が得意ですね。営業が好きなんですか?
営業が好きというよりは、人が好きなんです!
はい、この段階でココさんは「人が好き」ということが理解できましたね。
それでは続けてください。
ココさんが本当にやりたいことって何なのかな?
営業の仕事では、どんなときにやりがいを感じていますか?
そうですね、お客様の成長にお役に立てたときですね。
人の成長していく姿を見るのが好きなんです。
もしかしてココさんは 、人の育成に携わることが
やりたいのではないですか?
そうなんですよ。人材育成には前から興味がありました!
はい、お二人ともありがとうございました。
この場合、ココさんは人の成長の役に立てることが好きで、そういった仕事にも興味があり少なからずやってみたいという気持ちがあることに気が付いたというわけです。
つまり、人が好きなのだからといって営業に限らず、人材育成でも活躍できる未来があるということになるのです。本当は何がやりたいのか、仕事を通じて何を得たいのかという問いに対して、自分の答えを見つけたのなら、それを周囲に自己開示していきましょう。
自分のことを聞いてもらう
自己開示の手っ取り早い方法としては、やはり聞いてもらうことですよね。
そのためにも話す環境にもちょっとした工夫を加えていくのがポイントですよ。
・ランチや食事の場などの気楽に話せる場所を選ぶ
・忘年会や新年会を活用する
・興味のある部署に行ってその人たちと仲良くなる
このように話す環境づくりを行い、自分の興味があることや、やりたいことなどをアピールしておくことも大切なことですね。
他にも、マーケティングが好きならわざわざ公言しなくても、さりげなく自分のデスクの上にマーケティングの本を置いておくだけでもアピールになるのです。
本当に自分が好きなことは遠慮せず、どんどん披露していきましょう。
自己開示が自己認識も進めていく
自己開示が自己認識を進めていく理由が「フィードバック」なのです。
どういうことかというと、「わたしはこう思う」や「これがやりたい」と自己開示すれば、「あなたに向いていると思うよ」とか「他にもこんな考え方もあるよ」といった、何らかの感想やコメントが返ってきます。それによって自分の強みを再確認したり、新たな気づきを得たりすることもあります。
自己認識を深めるには「内省」だけでなく、同時に他者からの「フィードバック」も大事だということなのです。自己開示しなければ自分を成長させることはできないでしょう。
聞き方にも気をつけよう!
自己開示において自己認識を深めることが大切だと何度も伝えていますが、相手に自分のことを聞く時に注意しないとフィードバックの結果が異なってきます。
大切なのはポジティブな聞き方なのです。
それでは、またお二人に演習してもらいましょう。(;^_^A スイマセン
例:ポジティブな聞き方
センパイ。私が企画した内容についてですが、もっとよくするには
どうしたらいいと思いますか?
ココさん、私の強みは何だと思われますか?
例:ネガティブな聞き方
センパイ。私の企画についてこうしたいと思うのですが、
問題点があれば指摘してください。
ココさん、私の直すべきところを教えてください。
はい、お二人ともありがとうございました。
注目していただきたい点は、ポジティブな聞き方の場合、「もっとよくするには」と「強み」に対して、ネガティブな聞き方の場合、「問題点」と「直すべきところ」となるのですが、それぞれの問いに対して答えた場合はどうなるのでしょうか。
つまり、聞き方次第では自分の求めている内容と異なったフィードバックになってしまうということです。
自己開示しにくい職場
自己開示が苦手な人が多いのは、職場環境にも問題があると考えます。
PLAY WORKの著者がFacebook上で、職場環境に関するアンケート調査を行ったところ、なんと3人に1人が「上司には絶対に本音を言わない」や、2人に1人が「上司と飲みに行きたくない」と答えたようです。最悪なのが、「上司との打ち合わせは必ず録音する」とか、「挨拶をしない」というのもあったようです。
この場合、上司を信頼していないどころか、上司を敵とみなしたり、上司との関係構築を拒絶している人がいるということになります。
これは上司に大きな問題があるのだとおもいますが...。
承認を許さない職場
承認欲求の高い若者たちが会社を辞めていく理由として、承認を許さない職場環境に問題があると考えます。
こちらはマズローの欲求5段階説ですが、
現代社会において、大抵の物は簡単に手に入ることで、生きる上でさほどの不便もなく、衣食住と必要な環境も整っているのですが、他者から認められることが一番不足しているのではないかと考えられます。
そんな中で、ネガティブなフィードバックが多い職場であれば「自分は認められていない」と感じて辞めていくのではないでしょうか。
そのためにも自己開示がしやすい、承認されている感がある心理的に安全な環境をつくることが大切なのですね。
基本はまず挨拶からですね!おはようといって返事がないのは誰でも嫌なものですよ。
まとめ
いかがでしょうか。
自己開示は、本音で自分のことを話してみることが大切なのです。そのためにも、「聞く、話す、気づく」といった成長過程を踏んでいき次の課題へと繋げていきましょう。
これで2限目を終了しますが、あまり難しく考える必要もありませんので、自己開示して自分のことを知ってもらいましょう。
ご覧いただきありがとうございました。