こんにちはネコ部長です。
今回でいよいよ4限目の最終講となりました。
1限目は「自己認識」、2限目は「自己開示」、3限目は「自己表現」と
勉強してきましたが、4限目は「自己実現」の勉強をしていきます。
今まで勉強してきたことはすべてこの「自己実現」のために必要なスキルとも
いえるものですので、しっかり勉強していきましょう。
教科書(参考にする著書)はこちらの「PLAY WORK」です。
それでは教科書の169ページを開いてください。
自分にしかできないことは何ですか?
「自分にしかできないこと」といっても、自分ひとりで完結するような趣味や、自己満足を満たすための行動は「自己実現」とは言い難いです。自己認識から自己開示、自己表現までのプロセスを通じて、自分がもたらす価値が周りの人や社会に認められてこそ「自己実現」しているといえます。
たとえば、夢中になれる趣味がある人は、それを極めることで様々な価値を提供することができ収入を得ることができます。
会社の組織人でも自己実現はできます
会社に勤めていて、「自分の仕事は誰にでもできる」とか、「自分の代わりはいくらでもいる」と思っている人はたくさんいます。でも、そこであきらめてはいけません。
世の中には会社で働きながらも、自己実現している人はたくさんいるのです。
たとえばボランティア活動をしている人や、地域活動に参加して世の中に価値を提供している人もいます。また、私の身近な人でいえば、仕事で覚えた調理技術を活かして料理教室をはじめた人もいます。
つまり「自分にしかできないこと」は、誰でも見つけられるということなのです。
楽しみながら働く
「 好きなこと」や「やりたいこと」を仕事にするのか、または仕事そのものを「好きなこと」や「やりたいこと」にするのかは人それぞれのやり方になると思いますが、ただここで勘違いしてはいけないのが誰かがあなたのために仕事を楽しくしてくれることはないということです。なぜなら、仕事を楽しくするのは自分自身だからです。
自分の仕事の目的とは?
仕事の目的も人それぞれですが、自分の仕事の目的について考えてみましょう。
会社の生産性に貢献したいとか、人の役に立ち周りの人の幸せにつなげたいなど、いろんな目的のために仕事をしていると思います。そこに「自分にしかできないこと」を加えることができれば、仕事が楽しくなってくるはずです。
仕事を楽しめるようになると、仕事とプライベートの境がなくなってきます。
「仕事は仕事、プラーベートは別でしょう!」と思われるかもしれませんが、楽しいことなら仕事とかプライベートとかに関係なく取り組んでいきたいと思うからですね。
規律も大切!
しかし楽しければ何でもありというわけではありません。楽しみながら働くにも目標や評価も必要なことで、ただ仲間内でワイワイと盛り上がってするのはただの独りよがりだからです。ゴールは社会や周りの人への貢献だということを忘れてはいけません。
ポイントは楽しみながらアウトプットを生み出すことなのです。そのアウトプットを生み出すためにも楽しさだけでなく規律も必要となるのです。
パラドックスカルチャー
自由は尊重されるが守るべきルールもしっかり存在する、柔軟でありながら決めたことは必ず遂行するといった相反する要素で成り立っているのが、「PLAY WORK」でいうところの「パラドックスカルチャー」です。
① 「失敗への許容」と「学習意欲への厳しさ」
② 「実験への意欲」と「厳しい規律」
③ 「心理的安全性」と「残酷なほどの率直さ」
④ 「コラボレーション」と「個人の責任」
⑤ 「フラット」だけど「強いリーダーシップ」
このようにこの著書では紹介されていますが、どういうことなのかを説明します。
①「失敗への許容」と「学習意欲への厳しさ」
著者の会社では、「前例をつくる」をスローガンに掲げていて、日々、新しいことに挑戦し続けています。前例をつくるためなら、新しい失敗は大歓迎!
だからといって、同じ失敗をくり返していいということではなく、行動をふり返って失敗から学び、よりよいアウトプットにつなげるための努力が求められます。
②「実験への意欲」と「厳しい規律」
おもしろそうだと思えば、まずやってみることが大切で、迷ってチャンスを逃すくらいなら完璧にこだわらず、実験のつもりで取り組む姿勢を大切にすることです。
ただし、目的やゴールが曖昧なまま、むやみやたらに取り組むのではなく、アウトプットの質を高めるためには、厳しい規律も必要だということです。
③「心理的安全性」と「残酷なほどの率直さ」
メンバーが心地よく働けるための心理的安全性を確保することがベースとなります。
これは馴れ合いや妥協を許すことではなく、間違いがあれば指摘し、言うべきことは言う厳しさが必要なのです。厳しい意見や指摘を率直に伝えあえるのも心理的安全性が確保されているからできることなのです。
④「コラボレーション」と「個人の責任」
著者の会社では、どんな案件やプロジェクトも2人で取り組むペアワークが基本となっています。お互いに苦手な分野を補完し合いながら、自分の得意分野で力を発揮できるのです。
ただし、ペアワークをうまく機能させるためには、個人の責任が明確化されてなければいけません。それぞれがどの部分に責任を持つのか、どちらが全体をマネジメントするのかを決め、綿密にコミュニケーションを取りながら進めていくことが大切です。
⑤「フラット」だけど「強いリーダーシップ」
基本的にメンバー全員がフラットな意見交換をします。これは自分の意見をただ発信するというものでななく、発信する際には社会と経営に対してどんな価値があるのか、リーダーシップ(責任)をもって表明するという意味があります。
プロジェクトに対しても、全員がプロジェクトオーナーとしてではなく、実行責任者、説明責任者、協業先、報告先に基づき役割分担を最初に決めてから、それぞれのロール(役割)においてリーダーシップを発揮する必要があるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
自分らしく自分にしかできないことで周りの人や社会に価値を提供することで自己実現となってきます。そのためにも楽しく働ける工夫や仕組みが必要となってきます。
それでは1限目から4限目までをまとめてみましょう。
1限目:「自己認識」・・自分のことを深く理解する
2限目:「自己開示」・・自分のことを周囲の人たちに開示する
3限目:「自己表現」・・他者や社会に対して価値を提供していく
4限目:「自己実現」・・自分にしかできないことを表現する
これをもって授業は終わりとなりますが、もっと詳しく知りたい方は「PLAY WORK」を読んでみてください。
ご覧いただきありがとうございました。