こんにちはネコ部長です。
鳥取城跡に、ひときわ目立っている白い洋風の建物がありますが、それが国の
重要文化財に指定されている「仁風閣(じんぷうかく)」です。
それでは早速案内していきましょう。
「仁風閣」
明治40年5月に、鳥取池田家の第十四代当主池田仲博侯爵が、宮内省匠頭
であった片山東熊工学博士が設計し、後輩の橋本平蔵工学士が監督しています。
片山博士は、赤坂離宮をはじめ、京都国立博物館など数多くの有名建築を
設計し、当時の宮廷建築の第一人者と云われた人なのです。
仁風閣は、フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした白亜の木造2階建で、
敷地面積は2182坪、延べ床面積は317坪あります。
仁風閣の名前はあの海軍大将「東郷平八郎」が命名されたそうです。
参照:鳥取市文化財団
建物内(1階)
玄関をくぐるとこんな感じになっていますが、建物内は土足禁止ですので、
靴を脱いでから入ってください。入って右側に受付がありますので、ここで
観覧料を支払います。観覧料は一般個人で150円で、学生や70歳以上のかた
は無料となっています。
1階は主に、鳥取藩や池田家の資料が多数展示されています。
資料は、撮影NGのものもありますのでご注意ください。
「御座所」という部屋からベランダに出て、裏庭を見ることができます。
こちらは「随員控室」で、当時使われていたソファーなどが置かれています。
螺旋階段
仁風閣の見どころの一つがこの螺旋階段です。
(写真左:上り口 写真右:上から様子)
なにか不自然な点に気づきませんか?
なんと、階段を支える支柱などが無いのです!
固いケヤキ板のみで支えているのですから驚きですよね。
ちなみにここは立ち入り禁止になっています。
建物内(2階)
2階につづく階段を上ると、目の前に「仁風閣」と書かれたものが目に入って
きますが、これが、海軍大将「東郷平八郎」の直筆で命名したものなのです。
写真:謁見所
仁風閣は、時の皇太子殿下(のちの大正天皇)の地方行啓の宿舎として使用
されていましたので、各室が御座所や謁見所などの名称で呼ばれているのは
そのためです。
マントルピース(暖炉飾り)やカーテンボックスなども工夫されていて、当時の
職人さんの技術がいかに素晴らしいかが伝わってきます。
部屋の奥にはバルコニーがあるのですが、この時は写真撮影されていたので
入るのは遠慮させていただきました。
(奥にハイカラさんみたいな恰好の女性が見えています)
左の写真は「御食堂」で、右の写真は昔のトイレ「かわや」です。
宝隆院庭園
この庭園は、鳥取藩十二代藩主が、若くして亡くなった前藩主の夫人に対して
造った庭園なのです。そこから、建物側を見た様子がこちらになります。
ここで、あの「るろうに剣心」の撮影が行われたのです!
当時は、かなり綿密にシークレットでされたのか、撮影があった事すら地元民の
誰も気づいていなかったのがすごいです!(佐藤建、見たかったな・・)
鳥取城跡から見る風景
鳥取城跡「二の丸」から、眺める風景です。仁風閣を眼下にして、鳥取市の
景色を見渡すことができます。
写真右の奥には「鳥取砂丘」がありますが、ちょうど写真に写らない角度ですので、
またの機会に紹介します。
そして、鳥取城跡も実は心霊スポットとしても有名で、心霊番組で何度か
取り上げられたこともあります。(しょこたんが出ていた番組です)
まとめ
いかがでしょうか。
仁風閣はその時の時代にタイムスリップさせてくれる感じがします。
鳥取にお越しの際は是非、訪れてみてください。
アクセス
・住所 鳥取市東町2丁目121番地
・TEL 0857-26-3595
・JR鳥取駅から徒歩30分、車で5分、バスで5分
・開館時間 9時~17時
・休館日 毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始