ちょっとココさんどうしたの、その腕?
センパ~イ!聞いてください‥。
昨日、友達とバーベキューに行ったのですが、
その時にヤブ蚊にたくさん刺されたんです・・・。
それは気の毒に・・・。虫よけは持っていかなかったの?
すいません・・。すっかり忘れてました・・。
こんにちはネコ部長です。
蚊といえば夏の虫のイメージがあるかと思いますが、実は真夏よりも涼しく
なってくるこれからの時期が厄介なのです。
蚊の種類
蚊のエネルギー源は糖分で普段は花の蜜を吸って生活していますが、メスだけは産卵
の時期になると栄養源として血を吸います。
ちなみにメスは血を吸いますが、オスは血をすいません!
よく見かける蚊は、アカイエカとヒトスジシマカですが、チカイエカは、
ビルや地下鉄などで見かけます。
蚊による被害
蚊による害は血を吸われるだけではありません。場合によっては命の危険に
さらされることがありますので注意してください。特に気をつけなければ
いけないのがデング熱です!
2014年夏、デング熱の感染例が首都圏を中心に162例の報告がありました。
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどによってウィルスが媒介
されます。
つまり、どういうことなんですか?
デング熱を発症した人が蚊に刺され、その蚊にウィルスが移り、そして別の
人がその蚊に刺されると体内にウィルスが移ることによって感染が広がって
いくのです。つまり、お盆の時期にデング熱の流行地などに渡航した際に、
そこで感染してしまい、そのまま日本に帰国し発症する前に、日本にいる
ヒトスジシマカに刺され、それがどんどんウィルスをバラまいていくという
ことになるのです。詳しい症状などはこちらからご覧ください。
デング熱は、人から人への直接感染することはありません。
さて、デング熱以外に蚊による害にはどのようなものがあるのでしょうか。
それではこちらをご覧ください。
日本脳炎は、子供の頃に予防接種を受けたことがありますが、今でも発症する
と致死率は20%~40%もある恐ろしい病気なので注意してください。
なぜ、真夏じゃなくてこれからの時期なの?
ここで覚えていただきたいのが蚊の生態についてです。
蚊は水のある所に卵を産み、25度~30度の繁殖に適した気温であれば、
わずか10日ほどで成虫になるのです。蚊の寿命は季節にもよりますが、
3~4週間ほどで、その間に5回ほど血を吸うようです。
つまり、どういうことなんですか?
蚊の活動が活発になるのが25度~30度なので、30度を超えると活動が
弱まってきて、ヒトスジシマカは35度を超えると死んでしまうようです。
近年、夏の日中の気温は35度以上なんてあたり前なので、少し気温が低い
朝夕は活発に活動しますが、秋になると真昼でも活発になってくるので、
刺されるリスクでいえば、これからの時期が高くなってくるということ
なのです。これも地球温暖化の影響なのでしょうか・・。
蚊よけ対策
蚊に刺されると痒くてたまらないですよね!痒いだけで済めばいいですが、
変な病気になるのだけは避けたいものです。そこでしっかり蚊よけ対策を
して、蚊から身の安全を守っていきましょう。
・蚊の発生源を断つ
・蚊を近寄らせない
・刺された後の対処
蚊の発生源を断つ
蚊はわずかな水たまりでも卵を産むので、下水溝や家の周りの放置されている
水槽などの水たまりを失くしていくことで、発生数を減らしていくことができ
ます。また、駆除剤を使ったりボウフラ(蚊の幼虫)を食べてくれる魚や虫を
利用することもひとつの手でもあります。
蚊を近寄らせない
これはみなさんもやっていることだと思いますが、蚊を近寄らせないのが
一番ですね!虫よけスプレーや蚊取り線香など活用していきましょう。
蚊は、二酸化炭素の密度が高いところや、温度の高いところに向かう習性
があるようなので、お酒を飲んだ後や運動後は気をつけて下さい。最近では
蚊の嫌いな超音波を出すブレスレット型のおしゃれなものまで出ています。
刺された後の対処
蚊に刺されてしまったら、たたいたりするのは止めましょう。蚊の唾液が
体内に入ってしまいますので、たたかず、すぐ薬を塗るようにしてください。
あっ、刺されたところにバッテン印つけてました・・。
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まとめ
いかがでしょうか。
夏の時期は、海水浴、バーベキュー、花火など屋外で活動する時間が
増えていますが、秋もアウトドアにはもってこいの季節でもあります。
伝染病を媒介する恐れがあるので、くれぐれも蚊に刺されないように
気をつけてレジャーを楽しんでいきましょう。
それじゃぁ、この薬塗っておくのよ!
ありがとうございます!今度は気をつけて行ってきます。