センパ~イ、今日は「ひな祭り」ですよね!
もしよかったら一緒にひな祭りケーキ食べに行きませんか?
あら、いいわね。
そういえばココさんの家は雛人形って飾っているのかしら?
そうですねぇ...。毎年お父さんが張り切って飾っているので。
でも...日本人形って怖いんですよねぇ...。
そうよねえ...。実は私も苦手だったりするのよね。
特にあの人形だけはちょっと...。
こんにちはネコ部長です。
3月3日は桃の節句で「ひな祭り」ですね。
ひな祭りといえば「雛人形」ですが、よく雛人形と一緒に飾られているのが
「市松人形」です。
今回は、その市松人形について少しお話ししたいと思います。
市松人形
日本人形にはそれぞれに意味や由来がありますが、日本人形の中でも有名なのが「市松人形」ではないでしょうか。
ではなぜ「市松人形」と呼ばれているのか、どうして雛人形と並んで飾られているのかを紐解いていきましょう。
市松人形の由来
徳川吉宗の時代に活躍した歌舞伎役者「佐野川市松」の舞台姿を人形にしたのが始まりです。とても美貌であった佐野川市松は、女性に大変人気があり、芝居の中で着用していた紺色と白色の碁盤稿の模様の衣装が女性の間で「市松模様」や「市松格子」と呼ばれ、流行になりました。
フムフム、なるほど。だから市松人形なんですね。
でも、格子模様の衣装は着ていないのですね?
実は市松人形も時代とともに変化していて、見た目もおかっぱの振り袖姿で目が大きい女の子が特徴だったのですが、衣装や髪形も変わってきていて、現代風にアレンジされているようです。男の子の市松人形があったり、髪の色も茶髪だったり、パステルカラーの衣装を着ている人形も珍しくないようですね。
雛人形と一緒に飾る理由
では、どうして雛人形と一緒に市松人形を飾るのでしょうか?
これには雛人形を贈る風習が関係しているのです。
日本人形自体は古くからありましたが、市松の登場により市松人形が世に出回りました。それまで人形はおもちゃ的な存在として扱われてきましたが、高価な衣装を着せたり、関節が曲がるなどの工夫もされ、それが芸術品として用いられるようになりました。
雛人形の文化と市松人形が登場したのが、ちょうど江戸時代の同じ頃だったこともあり、雛人形を贈る風習により、雛人形は母親側の実家から、父親側の実家からは市松人形を贈るという風習が生まれたのです。(諸説あり)昭和になると、日米親善のため市松人形が 国際的な贈答に使われることが増え、芸術品としての価値が高まっていったのですね。
雛人形は長女だけ?
もうひとつ、雛人形と一緒に市松人形を飾る理由があります。
実は、雛人形は一人一つというのが基本なのですが、大きなひな壇に飾られた雛人形をいくつも置いておくスペースもないことから、雛人形は長女にだけに贈るという風習ができたのです。
そして、次女や三女には市松人形を贈ることで、雛人形と一緒に飾られるようになったのですね。
ちょっと寂しい感じがしますが、仕方のないことですね...。
日本人形は身代わりだった説
少し話しがそれますが、そもそも人形はその人の「身代わり」だったという説があります。
古代より世界中で神様にお願いをするときには「人身御供」を捧げていました。そして、人間の身代わりとして使用されるようになったのが人形なのです。
人の形を模したものには、生者と同じように魂が宿るとされており、人形にも魂が宿ると信じられていました。
たとえば、オカルトで言えば「藁人形(わらにんぎょう)」なんかもそうですよね。
神道で使われる、和紙を切って人型にした「形代(かたしろ)」なんかもあります。
このように、人形も誰かの代わりとして作られていたようです。
そういえば、「こけし」も亡くなった子供を模して作られたって聞いたことがありますね。まぁ都市伝説みたいなものですが...。(´;ω;`)
まあ、「こけし」はどちらかというとお守りの一種として作られたようですね。
余談
市松人形の顔は同じものが無いとまで言われているくらい、本物の女の子みたいで、生きているように感じることがあります。
私の家系は女系で、代々雛人形と一緒に市松人形が飾られています。私が幼いころはとても怖かった印象があります。
いつからあるのか分かりませんが、その人形には魂が宿っているように感じることがあって、それは見るたびに表情が変わるのですよ...。
笑っていたり、喜んでいたり、時には怒っているように見えるのですよね...。
大きさ(身長?)も120㎝くらいあって、本当に生きているように感じていました。
親に怒られてしょんぼりしているときは、よく微笑みかけてくれていた気がします。
だから苦手なんですよ...。(´;ω;`)
さいごに
いかがでしょうか。
市松人形についてお話ししてきましたが、まぁ現代でいえば好きなアイドルやアニメキャラのフィギア人形だと思えば怖くないのではないでしょうか。
幼いころは母の実家にあり、実家には妹が生まれたときに贈られたものがあり、今の我が家にも小さいながらも市松人形がいます。
そう考えると、人形とともに生きてきた気がして、家族のようにも感じています。
そういわれると妹みたいなものですかね?
そう考えると怖くないかもしれませんよね!
まぁそうなんだけども...。
でも、やっぱり苦手なものは苦手よ...。
それではこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました。