ネコ部長のお役立ちブログ

         明日から活かせる知識・話題など何かのお役に立つブログです

「神様仏様、私のお願いを聞いてください」の神様と仏様ってどの神様のことですか?

 f:id:nekobuchou:20191118161905p:plain

こんにちはネコ部長です。

「神様仏様、どうかコンサートのチケット当たっていますように!」

なんて、よく何かの時にこんなお願いをすることってありますよね。

でもよく考えてみてください。

この時の「神様仏様」ってどの神様のことなんですかね?

そこで今回は、日本の神様や仏様についてのお話しです。

 

 

神道と仏教

日本において一般的に「神様」といえば神社に祀られているのが神様で、仏様において

もお寺に祀られている仏像などが仏様になります。でも、どちらも同じようなものなん

じゃないのですか?と思われるかもしれません。

そこなんですよね!

違いは「神道」と「仏教」の違いなのです。

神道(しんとう) 

f:id:nekobuchou:20191118162737p:plain


神道(しんとう)とは、簡単にいえば日本古来より暮らしの中から生まれた神話や信仰

があり、仏教が伝来したときに「神道」と呼ばれるようになったのです。その神道の信

仰を形として表したのが「祭り」となるのですね。

 

また、日本各地に「神社」がありますよね。

神社は古来の日本人が自然や自然物には神が宿ると思い祀っていたのですが、やがて

「祀りの場所には建物が必要だよね!」となってできたのが「神社」だそうです。

 

仏教

f:id:nekobuchou:20191118162733p:plain

 

仏教は今からおよそ2500年前に、仏陀を開祖として説かれた教えです。

仏陀とは「悟った者、真理に目覚めた者」という意味があり、「釈迦」や「釈尊」また

は幼名の「ゴータマ・シッダール」とも呼ばれていて、その仏陀の教えがインドから始

まり、中国、朝鮮半島を経て飛鳥時代に日本に伝来したのですね。

 

その仏教を日本に定着させたのが、あの「聖徳太子」だといわれています。

この時に仏教派の「曽我氏」VS 神道派の「物部氏」が争ったのですが、聖徳太子の活

躍もあったことで、曽我氏の勝利で仏教が世に根付いたとされています。

 

しかし、この争いの背景にはどうやらドロドロの権力争いの影があるのですが、どの世

も政治が絡むと厄介なことになるのですね。

 

その仏様を祀っているのが「寺院」や「お寺」なのです。

 

神道の神様たち

さて、本題に戻りましょう。まず神道における神様は「八百万の神」といわれるほど、

多くの神様がいます。そこで有名な神様をピックアップして紹介しましょう。

天照大御神(アマテラスオオミカミ)

 f:id:nekobuchou:20191118162740p:plain 

日本の神々の中でも最も有名なのが「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」です!

父であるイザナギが黄泉の国から帰ってきて禊(みそぎ)をしたとき、その左目を洗っ

たときに誕生したとされています。諸説はいろいろとあるみたいですが、アマテラスは

天皇家の祖先とされていて、アマテラスを祀っているのが伊勢神宮なのは有名な話しで

すよね。ただ、「神宮」と「神社」の違いがあって、「神宮」と名がついているのは皇

室とつながりがある神社だけです。

 

 

須佐之男命(スサノオノミコト) 

f:id:nekobuchou:20191118204030p:plain

須佐之男命(スサノオノミコト)も有名な神様ですよね。

スサノオはアマテラスの弟ですが、かなりヤンチャだったスサノオはアマテラスを困ら

せてばかりで、いよいよ天界から追放されてしまいます。

 

しかし地上に降りると一転して巨大な怪物ヤマタノオロチを退治し、女神を救う英雄神

へと姿を変える話しは有名ですね。その怪物の尾から取り出した神剣は、三種の神器の

一つでもある「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」なのです。その剣は怪物の尾から取り出

した後アマテラスに献上したとされ、現在の皇室に伝わっています。

そのスサノオを祀っているのが「須佐神社」です。

 

 

他にも京都にある「八坂神社」もスサノオを祀っていることで有名ですよね。

 

大国主命(オオクニヌシノミコト)

f:id:nekobuchou:20191118211009p:plain

大国主命(オオクニヌシノミコト)は、昔話でもおなじみの「因幡の白兎」で登場する

出雲神話の神様ですが、地上界を開拓した国土創世の神様として知られています。

実は大国主はスサノオの子孫にあたり、兄神を従え地上界の主になり「大国主」と呼ば

れるようになったのですね。

 

www.nekobuchou.com

 

そのオオクニヌシを祀っているのが「出雲大社」です。

 

www.nekobuchou.com

 

日本神話に登場する神様については、古事記や日本書紀といった書物が仏教の伝来とと

もに創作されたとされています。

 

仏教の仏様たち 

それでは仏教から有名な仏様を紹介しましょう。

仏教はインドから伝わってきたことをお話ししていますが、仏様もたくさんいるので

す。仏様の役割から主に次のように分けられています。

 

f:id:nekobuchou:20191118213412p:plain

 

この中の仏様は、一度くらいは聞いたことのある名前ではないでしょうか。

 

阿弥陀如来(あみだにょらい)

f:id:nekobuchou:20191118214157p:plain

阿弥陀如来(あみだにょらい)は、無限の寿命を持つことから「無量寿如来」とも呼ば

れていて、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えたあらゆる人を極楽浄土へと導

くとされています。

 

その阿弥陀如来がなぜ有名なのかは、みなさんご存知の「鎌倉大仏」が阿弥陀如来なの

ですね。鎌倉大仏は神奈川県鎌倉市にある「高徳院」の御本尊として祀られています。

 

 

 千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

f:id:nekobuchou:20191118220043p:plain

こちらも超有名な仏様「千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)」です。

千手観音菩薩は、「観音様」と呼ばれる観音菩薩の一種で、「観音」とは「観る」と

人々の声である「音」に由来していて、人々を観察して救済する仏様です。

 

また千本の腕には「無限に手を差し伸べる」といった意味があり、その腕1本に1つの

眼があり、千の眼で人々をしっかりと観て導くという意味があるそうです。

その千手観音菩薩(千手観音像)を祀っているのが、京都の三十三間堂と修学旅行でも

おなじみの清水寺ですね。

 

www.nekobuchou.com

 

 

 弁財天(べんざいてん) 

f:id:nekobuchou:20191118222128p:plain

最後に、七福神でおなじみの「弁財天(べんざいてん)」ですね。

弁天様とも慕われており、もとはインド神話のサラスバティーを女神の姿にしたものと

され、仏教に採用されて弁財天となったようです。

弁財天は、音楽、弁才、財福、知恵の徳があるとされていて、弁天様を祀っているとこ

ろは全国にたくさんありますが、日本三大弁天として、滋賀県にある「竹生島神社」、

神奈川県江ノ島にある「江島神社」、そして世界遺産でもある広島県の「厳島神社」は

なかでも有名な神社ですね。

 

「あれ?神社??お寺じゃないの?」と思われたでしょう。

 

それには「神仏習合」の歴史があるのですね。

じつは平安時代から明治維新までの約1000年ほど神様も仏様も同一とされてきたのです

が、明治政府によって神仏分離を行い、神社と寺院を厳密に区別したのです。

神様も名前を変えて仏様として祀っているものもあり、それと同じようなものと思

っていただければと思います。(ザックリですいません(;^_^A)

寺院でいえば淡路島の「智禅寺」が弁財天を祀っています。

 

 

どの神様や仏様にお願いしますか? 

f:id:nekobuchou:20191118232810p:plain

 

さて、話しが長くなってしまいましたが本筋に戻りましょう。

 

日本には八百万の神やたくさんの仏様がいますが、どの神様や仏様にお願いをしたらい

いのでしょうか。それは神様や仏様のご利益を調べてからお願いすればいいのではない

でしょうか。信仰している神様や仏様がいるのであればそれでいいのですが、日本人の

ほとんどは無宗教で無信仰です。その割に、初詣とかで神社に行ってお参りしたり、お

寺にもよく行ったりしますよね。もちろん葬儀の際はだいたいが仏式だったりします。

それが悪いというわけではありませんので...。くれぐれも誤解がないように(;^_^A

 

しかし、日本古来から続いている神道と仏教は、私たち日本人の生活にしっかり根付い

ているのは事実です。

さいごに

f:id:nekobuchou:20191118234216p:plain

 

この世の中には多くの神様と仏様がいますが、お願い事って運を授かるか導いてもらう

かだと思っています。それによって神様なのか仏様なのかではないでしょうか。

 

社会でもそうだと思いますが、お願い事をする時って、誰にどんなお願いをするかで状

況って変わってきますよね。つまり、当てずっぽうにお願いをしたところで叶うはずは

ないのではと思います。

 

それでも私たちは「神様仏様、私のお願いを聞いてください」というのでしょうね。

 

  

ご覧いただきありがとうございました。