あらっ?ココさん。お昼休みなのに熱心に何を見てるの?
あっ、センパイ!実は、こんど新しく導入されるシステムの
資料を見ているのですけど、よくわからなくて...。
そうだったの。でも、そのシステムはうちの部署では
使用しないみたいよ。
そうなんですが、とりあえず知っておいたほうが
いいかなって思って...。
こんにちはネコ部長です。
仕事において、インプットやアウトプットは何のためにやっているのかを考えたことはあるでしょうか?「仕事を覚えるため」、「成長したいため」など、おそらく大抵の人は漠然とそのための「インプット」と「アウトプット」を繰り返しているのではないでしょうか。それが間違いとは言いませんが、その前にちょっと考えてみましょう。
今回は、インプットの目的と良質なインプット術についてお話しします。
インプットとは?
まずインプットについて説明する前に、アウトプットについて説明したいと思いますが、こちらの記事を読んでいただけれと思うので省略します。
それではインプットについて説明します。
「インプット」とは、コンピューター用語のひとつで「入力」という意味になりますが、装置に情報を与える操作のことをいいます。
ビジネス用語としては、「覚える」「記憶する」「体験する」など、情報や知識を
取り込むことを指します。
つまり、本を読んだり、テレビや動画を見たり、SNSで情報を交換したり 、人から話しを聞くなどで得た情報や知識を取り込んでいくことがインプットになります。
量と質どちらが大切?
さて、それではインプットにおいて「量と質」どちらが大切だと思いますか?
たくさん本を読んだほうが、知識もたくさん入ってくるのでは
ないですか?
それも間違いではありませんが、ここでは「質」が重要なのです!
量質転化の法則
みなさんは「量質転化の法則」というのはご存知でしょうか。
量が増えれば質が上がり、質が上がれば量をこなせるといった「弁証法」の一種ではありますが、ビジネスにおいて量質転化の法則でいえば量のほうが重要視されがちです。
しかし、インプットで考えるなら、内容の薄い本をたくさん読んだところで、あまり自己成長には繋がってきません。ところが内容の濃い本を1冊読むだけではるかに自己成長は大きいのです。効率の問題ですが、理想は内容の濃い本をたくさん読むことです。
つまり、質を確保しそれから量を増やしていくことが大切だということです。
質の低いインプットを繰り返しても意味がありませんよね。
インプットの質を高める
それではインプットの質を高めるためにはどうしたらいいのでしょうか?
インプットの質を高めるためのポイントが5つあります。
1.情報収集の的を絞る
2.情報を記憶にとどめる
3.人の話しをよく聞く
4.目標を決める
5.同時にアウトプットする
このようになりますが、もう少し詳しく説明していきましょう。
1.情報収集の的を絞る
私たちは毎日スマホなどでたくさんの時間を費やして様々な情報を目にしていますが、その情報のほとんどは記憶に残っていません。なぜなら、それが自分にとって必要な情報や知識ではないからなのです。しかし、必要だと思って調べた情報は覚えているものですよね。つまり、インプットする前に必要な情報だけに的を絞っていけば、時間を浪費せずに集中的に学ぶことができるのです。
2.情報を記憶にとどめる
「右の耳から左の耳へ・・」といったような言葉はよく耳にしますが、人の話しを聞き流さずしっかりとどめることが重要です。
私は部下に仕事の指示を細かく説明することがありますが、その時は「はい」と何度も返事をするのです。「それじゃ今説明したことを話してみて」と言ったときにその部下は、「...すいません.。覚えていません」と答えるのです。
つまり、脳の中に情報が入って(IN)情報が置かれて(PUT)それではじめてインプットになるのですから、記憶にとどまっていない時点でインプットされていないのです。
私、このタイプかもしれません...。
3.人の話しをよく聞く
ここは大事なところですね。人の話しは最後まで注意深くよく聞くこと!
内容を理解しながら、分からないことがあればすぐ聞くようにしていけば、話しをする側も同じことを言わなくてすむし、なによりも時間だけが浪費してしまいます。注意深く聞くことにより情報を脳にインプットしやすくなります。
傾聴することも大切なことですので、ここも意識しておきましょう。
4.目標を決める
インプットと目標設定はセットで考えていきましょう。
本を読むときや、英語の勉強をするときは必ずインプットの方向性とゴールを決めることがポイントになります。たとえば、ブログの集客を上げるためにWEBマーケティングの本を読むとした場合、「12月までに集客を今より100名上げる」といったことが目標設定になるので、そのために現状の問題点に対しての対策を本から見つけ、それをインプットしていけばいいということです。
5.同時にアウトプットする
実は、インプットとアウトプットのほとんどは同時進行で処理されているのです。どういうことかというと、「見る」「聞く」はインプットですが、「話す」「書く」はアウトプットになります。つまり、見て聞いた情報を瞬時に脳が解析し、それに合った行動に変換していきます。
しかし、ただ見ているだけや聞いているだけでは意味がありません。質の高いインプットはアウトプットを意識して同時に行うことが重要なのです。そうすることで、より記憶にとどめ学びの効率を高めることができるということなのです。
インプットの目的とは?
それでは、インプットは何のためにするのでしょうか?
その本は何のために読んでいるのか?その勉強は何のためにやっているのか?といったように、まずはインプットの目的を考えていけば答えは見えてきますよね。
そう、答えは「アウトプットするため」なのですね。
アウトプット前提に考えましょう!
良質なインプットは、アウトプットを前提にすることが重要なのです。
つまり、行動しなければいけないといった「心理的プレッシャー」を与えることで、脳内にノルアドレナリンが分泌され、集中力が高まり、記憶力や判断力が高まって、圧倒的に記憶に残るやすくなるのですね。たとえば、楽しかったことや嬉しかった記憶よりも、恐かったことや悲しかったなど、嫌な経験のほうがよく覚えているものです。
つまり嫌な経験「心理的プレッシャー」がかかっていたことがいえます。
良い意味で「心理的プレッシャー」を与えていきましょう!
集中できる環境でインプットしましょう!
集中してインプットしていくには環境にも気をつけたほうがいいでしょう。
図書館や静かな公園など、自分が集中できる環境でインプットしていけば効率も上がっていきますね。ちなみに私はトイレがいちばん集中できる場所です。よくトイレで考えごとをしていると、おもしろいアイデアが次々と浮かんできます。
まとめ
いかがでしょうか。
量をこなすことはとても大切なことではありますが、読書でたとえるなら毎月10冊本を読むだけの人と、毎月3冊の本を読んでそれをアウトプットする人を比べたときに、毎月3冊の本を読んでアウトプットすることが良質なインプットに繋がってくるのです。
良質なインプットをして、次にその量を積み上げていくことが重要だと考えます。
そのためにも、インプットする本の選び方やSNSなどの活用方法も見直したほうが良いかもしれませんよね。
フムフムなるほど!センパイ、ありがとうございました。
必要なインプットを繰り返していきます♪
そうね。すべてのことが無駄ではないですが、今は必要なことに
集中していきましょうね!
ご覧いただきありがとうございました。