部長、少しよろしいですか?
クロミさんどうされました、深刻な顔をして?
最近、後輩のやる気を出すために、どう接して良いのかに
悩んでいまして...。
そうですか。それでは少し褒め方を変えてみたらどうですか?
こんにちはネコ部長です。
部下や後輩を指導するときに、どうのように評価していいかに迷ってしまうことがありませんか?特に失敗したときなんかは、思わず叱ってしまったりして相手が落ち込んでしまい、最悪は「自信がないので辞めます」なんてことになることもあります。
しかし、それを怖がって褒めればいいという問題でもありません。要は「褒め方」の問題なのです。今回は、上手な部下の褒め方についてお話しします。
褒めるとは?
ほめるには、「褒める」と「誉める」がありますが、その違いは何でしょうか。
・「褒める」
・ 相手の良い行いなどを高く評価すること
・個人に対しての言葉 例:「子供を褒める」
・目上の人には使えない
・「誉める」
・受賞や勝利などの成果に対して、高い評価を与えること
・周りから個人に対しての言葉 例:「誉め称える」
・目上の人に対して使える
このように「ほめる」には使い分けが必要ですが、部下を直接評価する場合は
「褒める」を使うのが正しいでしょう。
褒め方のポイント
それでは部下をどのように褒めればいいのでしょうか?
褒め方のポイントは3つあります。
1.相手をコントロールすることに使わない
2.価値を発見して伝える
3.次のアドバイスを伝える
となりますが、詳しく説明していきましょう。
1.相手をコントロールすることに使わない
褒めることを、自分の都合やその場しのぎに使うと、相手に真意を見抜かれ逆効果になってしまいます。薄っぺらい言葉を並べ立てられてもうれしくもなんともありません。
相手をコントロールすることに使わないようにしましょう。
2.価値を発見して伝える
その人のとった行動が、誰のどんな役に立っているのかを伝えます。たとえば、部下が作った資料が分かりやすくまとめられていて、上司の会議の際にとても役に立ったなどが挙げられますが、このように部下の価値を発見して伝えることが大切なのです。
3.次のアドバイスを伝える
ただ褒めるだけでも、褒めっぱなしもよくありません。褒めた後は次のアドバイスを伝えることが重要なのです。たとえば料理を作っていて、盛り付けはとてもキレイなのですが、時間がかかりすぎているとした時に、「盛り付けがとてもキレイだね」で終わってしまうと、相手はそこから成長することは難しいでしょう。しかし次のアドバイスとして、「少し時間がかかっているから、あと1分早く出せるようにしようか」と伝えれば、相手の中に新しい目標も生まれてきます。
相手の話しを傾聴する
部下が失敗した時は、なぜ失敗したのかを聴くことが重要なのですが、そのためにも部下としっかり話しをすることが必要です。頭ごなしに「何やってんの!」と言われて、どうして失敗したのかを正直に言う人は少ないと思います。相手もなぜ失敗したのかが分からないままになってしまうことにもなります。
傾聴のポイントは上の記事でも紹介していますが、相手の話しを聴く時のポイントが
あるので、これを意識して話しを聴いてみましょう
・相手の目を見る ・うなずく ・あいづち ・相手の言葉を繰り返す
・メモを取る ・話しを要約する ・質問をする ・感情を込める
相手の話しをただ聞くのではなく「傾聴」することで、失敗の原因に早くたどり着けることができ、上司からの一方的な指示を防ぐことができるでしょう。
褒めるということは
褒めるということは、単純に考えれば「相手を笑顔にすること」です。
また、褒めるということは「感謝」することでもあります。部下がやっていることを当たり前と思っている時点で感謝は生まれませんし、相手を笑顔にすることもできないでしょう。自分を基準に考えていてはいけません。その人の成長と可能性を信じて褒めてみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
人間だれしも、褒められて嫌な人はいないと思います。ただ、褒められ方によっては嫌な気持ちになることもありますので、褒め方には十分注意して部下との信頼関係を築いていきましょう。ちなみに私も部下に対する褒め方を変えたところ、仕事のパフォーマンスが上がってきて、できなかったことができるようになり、何よりも新しいことにチャレンジするようになってきました。
部長、ありがとうございます。
これからは褒め方を考えて接してみます!
私も少し考えて、みなさんと接していかなければいけませんね。
ご覧いただきありがとうございました。