センパ~イ!昨日の食事会のことなんですが、箸使いのマナーが悪いって専務の奥様に注意されたんですよ・・・。
そうね。専務の奥様はそういったことには厳しいお方ですからね。
私も入社時の食事会で注意されたことがあるわよ。
こんにちはネコ部長です。
小さい頃に、祖母とご飯を食べている時によく「箸の使い方がおかしい」
と注意されたことがありますが、みなさんはそんな経験はありませんか?
最近では、そういったことを気にする人も少なくなってきましたが、特に
ご年配のかたは、意外と若い人の箸使いを見ているものです。
忌み箸とは
やってはいけない箸使いのことを「忌み箸(いみばし)」と呼びますが、
「嫌い箸(きらいばし)」、「禁じ箸(きんじばし)」ともいい、
箸食文化圏においてマナー違反とされています。
忌み箸には何種類もありますが、よく見かける代表的なタブーを
紹介していきます。
逆さ箸
文字通り、箸を上下逆さに使うことを言いますが、料理などを取り分ける
ときに、口をつけた箸では失礼だからといって逆さにして使っています。
箸の持つところは「持ち代(もちしろ)」といい、下の口をつける
部分は「使い代(つかいしろ)」といいます。
持ち代は素手で持っている上に、箸置きに置いたとしてもテーブルに直置き
されていますので、決して衛生的とは言えないですよね。
移し箸
「移し箸(うつしばし)」は、食べ物を箸から箸へ渡す使い方で、「箸渡し」
とも言いますが、やってはいけないタブーのひとつです。
なぜならば、人が亡くなった際に火葬場で骨上げ(遺骨を箸で拾い上げる)
をする時に、遺骨を箸から箸へと渡すことを連想させるためタブーとされて
いるのです。
いやぁ。さすがにこれはダメですよね。
寄せ箸
「寄せ箸(よせばし)」は、器の中に箸をかけて自分の方に寄せること
をいいますが、見た目にもおかしいですよね。一旦、箸を置いてから
手で器を取ればいいのです。
昔、祖母に「寄せ箸すると、貧乏になるよ!」と言われたことがあります。
渡し箸
「渡し箸(わたしばし)」は、食事の途中で食器の上に箸を渡して置くことを
いいますが、「もう食事は終わりました」といった意味があります。
また、地域によっては「三途の川」を連想させるので縁起が悪いといわれて
いますので、ちゃんと箸置きを使いましょう。
そうなんですよね。専務の奥様に注意されたのが「渡し箸」だったのです・・・。
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迷い箸
「迷い箸(まよいばし)」は、あれにしようか、これにしようかと
料理の上でウロウロすることをいいますが、迷うということは、どれが
おいしいのだろうと好き嫌いを連想させてしまうので、料理を作ってくれた
ひとに失礼にあたります。心の中で食べるものを選んでから箸を向ける
ようにしましょう。
ねぶり箸
「ねぶり箸(ねぶりばし)」は、口の中に箸を入れたままの状態や、
箸にご飯粒がついたときに舐めて取るような使い方をいいます。
この場合の対処(作法)としては、紙ナプキンなどでふき取って
キレイにするのが正しいやり方です。
ふき取った紙ナプキンはテーブルに置かず、ポケットに入れましょうね。
まとめ
いかがでしょうか。
箸使いのタブーはまだ他にもありますが、どれもついついやってしまい
がちなものばかりです。しらない間に相手に失礼なことをしているかも
知れないので、一度確認してみてください。
センパイ、ありがとうございます。次の食事会には直しておきます!
どういたしまして。食事はお互い気持ちよく取りたいものだからね。