こんにちはネコ部長です。
4月1日は「令和」と新元号の発表もありましたが、多くの企業においても
新しい期のスタートでもあり入社式など行われていたのではないでしょうか。
私の会社でも入社式を行いましたが、一昔前の就職氷河期とは異なって年々
入社される社員も減っているのが現状です。
今と昔との違いは?
私が会社に入社したころは中小企業でありながら毎年十名以上の新入社員が
いましたが、ここ数年は片手にも満たない人数で新卒採用者0人という年も
珍しくありません。
厚生労働省の平成30年上半期雇用動向調査の結果においては、入職率は
決して低くないのですがそれ以上に離職率も高くなっています。
変わらない現状
私の会社は飲食関係の経営をしていますが、世間でも言われている
ように人手不足においてはかなり厳しい業態でもあります。
(参照:厚生労働省ホームページより)
図の赤線のように、入職率と離職率が一緒の数値になっていて新卒社員が残って
いない傾向にあるということが見受けられます。
また産業別で見て、転職による入職者(中途採用)も割と高い比率と
なっていますが、新卒者の抜けを転職者で埋めているというのが現状ですね。
私の会社で見た場合、前期(2018年4月~2019年3月)で退職に至ったかた
は4名いました。前期の新卒入社数は0人で、中途採用者は3名いました。
この時点でマイナスの状況ですので、その負担は既存社員にかかってきて
います。
飲食業は参入障壁がわりと低く、逆に倒産や閉店などによる撤退も多いと
いうことですが、その関係で離職を余儀なくされるかたもおられると
思います。離職の要因は様々ですが、新卒者に限っていえば理由は
「思っていたのと違っていた」や「やりたいことではなかった」
などが多いと感じます。
飲食業でもたくさん学べることもありますし、飲食業ならではのことも
あるのですが・・・。
就職を決めた本当の理由は?
就職を決めるときの理由は人それぞれだと思いますが、自分の選んだ
会社に長年勤めてもうらうにはどうしたらいいのでしょうか?
このような質問を既存の社員に投げかけてみたところ、
福利厚生を充実させる?
職場環境をよくする?
給与をあげる?
など様々な回答が出てきましたが、本当にそれが満たされれば
離職は防げるのでしょうか。
たしかにそれも大切なことですが、何かもっと大事なことが
抜けているようにも思います。
それでは就職した理由は何でしょうか?と違う質問をしてみました。
お金のため?
とりあえず働かないと?
時間を有効活用したい?
といった回答です。
つまり就職に至った本当の理由は本人にしかわからないということです。
それが満たされないと判断した時に離職へと繋がるのではと考えます。
まとめ
新入社員に長く働き続けてもらえる会社を創っていくには、様々な見解や
意見もあることだと思います。
しかし世代ごとで仕事に対する価値観も違っているのも事実だと思います。
平成最後の新入社員に、次の時代またその次の時代へと引き継いでもらえる
ことを昭和世代の我々が勉強していかなければいけないのではと思います。
勉強するのは新入社員ではなく古い社歴のある社員の方が、考え学び続けて
いく姿勢が大切なのだと、入社式で新入社員の姿を見ながらこう思いました。
ご覧いただきありがとうございました。